子どものころから、野球や陸上に夢中でした。
うまくなりたくて、毎日、がむしゃらに練習していました。
でも、無理をしすぎて、疲労骨折や腰痛に悩まされる日も多くて。
がんばればがんばるほど、体がついてこない。
「どうしてうまくいかないんだろう」って、壁にぶつかることが多かったんです。
そんなとき、高校の合宿で出会った一人のトレーナーの方が、トレーニングだけじゃなく、栄養や休養のことまで丁寧に教えてくれて、「体って、こんなふうに向き合えばいいんだ」と気づかせてくれました。
この出会いが、今の仕事を選ぶきっかけになりました。
東京に出てきたばかりの頃は、不安ばかりでした。
言葉もうまく伝えられなくて、何度も自信をなくしかけたこともあります。
そんな自分を支えてくれたのが、加藤先生という方でした。
トレーニングのことだけじゃなくて、人との接し方や、言葉の選び方まで教えてくれて。
一つひとつ積み重ねるうちに、「大丈夫」と思えるようになりました。
いまでは、84歳の女性から「先生」と呼んでもらえたり、プロの選手や企業の方にもトレーニングを任せていただいたり。
でも、それで“完成”なんて思っていません。
むしろ、まだまだ、学ぶことばかりです。
私が大事にしているのは、「わかりやすさ」と「その人に合った内容」。
むずかしい言葉は使いません。
一緒に歩けるペースで、少しずつ、体と向き合っていけるように。
「先生じゃなきゃ、こんなに長く続けられなかった」
「山登りができるようになりました」
「一生、通います!」
そんな言葉に、私のほうが元気をもらっています。
初めての方から、「運動経験ゼロなんですけど、大丈夫でしょうか?」と聞かれることがあります。
私の答えは、いつも同じです。
「もちろん、大丈夫です」
はじめの一歩は、小さくていい。
うまくできなくても、気にしなくていい。
だいじなのは、「やってみようかな」と思えたその気持ちです。
そして、私の原点のひとつに、“宮古島出身であること”があります。
海と風と、人のぬくもりに囲まれたあの島で育ったことが、人と向き合う姿勢や、自然体でいることの大切さを教えてくれました。
だからこそ、アームリングでの研修旅行を「宮古島のフルマラソン」にしてもらったときは、本当にうれしかった。
それが1回だけでなく、10年も続けてくださったこと。
今では家族も、アームリングの全スタッフと仲が良く、まるで親戚のような関係です。
自分のルーツを大切にしてくれる場所で働けること、仲間や家族と気持ちを共有できることは、私にとって何よりの幸せです。
あなたが「なれる最高の自分」に近づいていくのを、そっと、そしてしっかりと支えていきたいと思っています。
新城康文


「運動が苦手な人の気持ち、わかります」から始まった
- チーフトレーナー
- プロサポートジャパン認定
パーソナルトレーナー